(17年3月号)
いよいよ入居者の移動時となり何かとお忙しいこととご推察申し上げます。この度は、入居者ニーズについての情報提供を致します。
アットホームの平成16年1月に学生を対象に実施した「部屋探しに関するアンケート調査」によると別表の通りとなっております。
設備面についての解説
一位の エアコンは現在では付いているのが当然の状況です
二位の 独立したバス、トイレは80%近くが希望しております、実際の1Rタイプでセパレートのお部屋は全体の30%程度と、顧客ニーズとミスマッチが起こっているのが現状です。
三位の 収納スペース(幅180cm程度)を望んでおられるのが50%超となっており、特に女性の希望者が多くたっぷりと収納スペースを取るか、部屋の広さを充実させるかさじ加減が難しい状況です。
リクルートの実施したアンケート調査によりますと、「居室7畳+収納1の場合36.6%」「居室6畳+収納2の場合35.7%」の人が希望しておりほぼ同じ割合になっており、居室が狭くても収納が広ければ良いと言う人が案外多いのが窺がえます。
四位の 室内洗濯機置き場を希望する入居者が38%おられます、弊社で
ご来店されるお客さまを案内する時によく聞かれる設備で、特に女性に多く、理由を聞きますと「冬に外で水に触れるのは辛い」とのご返事が多いようです。
又、コインランドリーについては「現在使用している洗濯機があるので」「他人が使用した後に使うのは嫌だ」といった理由が強い様です。
五位の ベランダは当然の項目です。
六位の ガスコンロ(電化コンロは嫌)と回答した人が36.6%で、電化が最近の流行の様になっておりますが、案外ガスキッチンを要望される方が多いのが実情です。
弊社に来店されるユーザーさまも、最初の段階で検索項目に入れられる事が多く、その時点で電化のお部屋は検索で外れるケースが多いようです。
七位の 八位のオートロック或いは、ピッキング対応キーを希望される方は20.8%・20%ではありますが年々上位移動してきており、セキュリティーを重視する傾向にあります。
近くに欲しいものはの問いに対し
コンビニエンスストアーが近い 83.7%
スーパーマケットが近い 67.3%
レンタルビデオ・CD店が近い 40.8%
公共施設が近い 24.3%
その他、病院が近い22.5% 外食店が近い21.3% となっております。
最後に
最近の入居率は低下の傾向を示しており、如何に入居率を確保して行くか
が家主様にとって大きな課題となっておりますが、売主側の倫理で物事を
捉えるのではなく、買主側即ち入居者のニーズを捉えそれを如何に具現化
して行くかが最大の対応策ではないでしょうか。
その事は現在の時代の流れであり、全ての商売に通ずるものと思われます。
今後も皆様方のお役に立てる情報をお届け致します。
とまとハウス 代表者 粟野 則夫
宅地建物取引主任者・不動産コンサルタント技能者
ファイナンシャルプランナー・賃貸不動産経営管理士
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