(18年3月号)
今年の寒さも峠を越し、梅の花も咲き春ももうそこまで来ている実感をもてる日々が続いております。
如何お過ごしでしょうか?
3月に入りいよいよお部屋探しのシーズンも最終局面となりました、ご所有のマンションの入居状況は如何でしょうか?
今回は、京阪丹波橋、伏見桃山駅圏内での物件入居状況についてご報告致します。
「昨年までの状況」
① 不景気の為、個人所得が増えない点。
② 会社が経費の節減から社員を自宅通勤中心に人事異動を行っていた点。
③ 学生が、転居を望んでいるが親が許さない点。
④ 学生が、遠距離でも自宅から通勤している点。
以上の状況から、バブル崩壊以降不景気が続き、個人所得はのびず、社会保険料、税負担等が増加し、年金制度等社会保障制度の崩壊により先行き不安から全体的に個人が出費を控えていた。
又、企業はリストラの嵐で、社員の住宅関係の出費を大幅削減していたのが賃貸住宅への需要が伸びない主な理由のようである。
しかしながら、本年の状況は少し活況を取り戻しつつあるように感じられます。
「企業関係の需要が活発である」
特に、テナント等の事業用物件を探される企業が増加しており、問い合わせ等の対応に追われております。
又、弊社で運営しておりますマンスリーマンションの稼働率が90%を越えてきており、入居者の殆が出張族であり、企業の収益が改善し積極姿勢に転じているものと思われます。
個人の動きはまだまだですが、企業の収益が改善してきており今年の春闘は満額回答も出ており、今後個人所得も増加してくるものと思われ賃貸状況も徐々に良くなってくるものと考えております、春はもうすぐそこまで来ております。
「当地域の状況」
本年度シーズン中に完成する丹波橋、伏見桃山地区での新築物件は10棟程度で、約200室程度が供給されるようです。
益々既存物件との競合が激しくなってきている状況ですが、新築物件ですら物件によっては苦戦をしている物件もあるようです。
近年の新築物件は、5年前よりの超金融緩和による金余り、超低金利状況下で不動産への投資が旺盛である時代背景が有り、又当地区は交通のアクセスがよい等の理由から新築物件の建築が多くなっているようです。
投資目的の新築は利回り重視からどうしてもワンルームタイプになるようで、当地域も10棟ともワンルームタイプとなっております。
今後も毎年、数棟の新築マンションが供給されることは確実であります。
逆に考えると、ファミリータイプの物件を当地域で建築すれば、利回りは低いが、長期的な高入居率の確保が出来るように思われます。
「まとめ」
当地域はワンルームマンションの供給が続いており、益々競合が激しくなりますが、今後の景気状況次第では需要が改善される様に思っております。
今年の当地域での賃貸住宅市場も少し改善が見られる実感を持っております。
中古物件が新築物件に対抗するには、新築物件に近づけるのではなく、オリジナリティのある物件にし、特別な顧客層をターゲットにするのも一つの生き残り策かもしれません。
今後も皆様方のお役に立てる情報をお届け致します。
とまとハウス 代表者 粟野 則夫
宅地建物取引主任者・不動産コンサルタント技能者
ファイナンシャルプランナー・賃貸不動産経営管理士
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