(18年5月号) 第19号
旧暦5月を皐月と呼び、「さつき」は「田植えのする月」であることからそう呼ばれております。
田舎ではあちこちで田植えが行われる季節となり農家では繁忙期となっているようです。
6月より道路交通法の一部が改正され、駐車違反取締りの民間委託が開始さ
れます。それにともない駐車場台数の不足が予想され、新たな土地活用の手
法として駐車場ビジネスが注目されております。
今月号はこのビジネスについてのポイントを検証してみましょう。
「時間貸し駐車場の実態」
バブル崩壊以降、主に地上げに伴う都心の「虫食い地」(狭小地、変形地等)が売却出来ずやむなく駐車場として運用して来た経緯があり、その際時間貸し駐車場業者がその土地を借上げ、又は運用し急激に時間貸駐車場が増加してきた。
場合によっては、時間貸し業者が直接土地を買取し駐車場として運用してきた。(何故都心の高価な土地を買上げ採算の合う運用が出来るのかは後述する事とする)しかしながら近年は、都市部の地価上昇の兆しが出始め、一部の地主は契約を解除しマンションやアパートに建て替え始めた。各業者は新用地確保も難しさをましているようです。
「時間貸し駐車場の収益性」
時間貸し駐車場は、一般的に高い収益性があると言われております。
では比較してみましょう、月極駐車場は市中心部での賃料は2万円~5万円/月程度であるが、時間貸し駐車場は、稼働率で大きく影響しますが、平均すると400円/1時間程度で、12時間の利用者がいた場合(稼働率50%)は、一日4,800円、30日で144,000円となり圧倒的に月極より時間貸しが有利である。
しかしながら、マンション等を建築し空間を利用することによる収益は圧倒的に有利だが、初期投資に莫大な費用負担が必要である点を考慮すれば、時間貸し駐車場の魅力も高いようである。
時間貸し駐車場の初期投資は、精算機、料金不払い防止の車止め、ゲート、防犯カメラ等が必要となるが、その費用は車一台のスペースあたり約100万円程度が必要である。又定期点検費用、広告宣伝費用等の運用コストも考慮する必要がある。しかし各業者は一括借上げによる自社運用も行っており、その場合は稼働率、初期費用、運用費用を考える必要がなく、リスクも全くない事になるが、自分で運用するより収益性は低くなることになります。
「コインパーキング業者と運営台数一覧表」
業者名 運営台数 運営箇所
パーク24(タイムズ) 138.385台 5.619 箇所
リパーク 70,976台 ?
日本パーキング(NPC) 20,000台 400箇所
日本システムバンク 15,000台 1.300箇所
スターツアメニティ(ナビパーク) 12.000台 900箇所
日本駐車場開発 6.066台 403箇所
パカラ 5.700台 390箇所
今後も皆様方のお役に立てる情報をお届け致します。
とまとハウス 代表者 粟野 則夫
宅地建物取引主任者・不動産コンサルタント技能者
ファイナンシャルプランナー・賃貸不動産経営管理士
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