(19年1月号) 第26号
新年明けましておめでとう御座います。
本年もどうぞ宜しくお願いを申し上げます。
アパート建設なぜ増えるの?
増加の現状は?
平成17年度の住宅着工戸数は、前年比4.7%増の125万戸であったが、その内持家前年比4%減(2年連続減)、貸家10.8%増(5年連続増)、分譲住宅6%増(3年連続増)となっております。
近畿圏では、持家前年比4.9%減、貸家21.8%増、分譲住宅6.5%増となっております。
上記の通り近畿圏での貸家の増加が著しく増加いたしております。
増えている要因は?
① ペイオフ解禁後、低金利も相まって富裕層がアパート経営に目を向け始めた。
② 老後の不安を背景に、アパート経営を始めるサラリーマン層が増加している。
③ 不動産ファンドの台頭、低金利で行き場を失ったお金が新たに金融商品を通じアパート市場にまで流れ込んでいる。
以上が大きな要因と思われます。
賃貸物件なぜ埋まるの?
近年は不動産ファンドによる市内中心部に大規模な高層賃貸住宅が新築されております。新築物件は最新の間取りと設備を完備した物件が多く、すぐに埋まっているのが現状です。最近では不動産ファンドによる新築物件が都心以外にも進出し始めております。
なぜ埋まるのかな?
① 新築物件は最新設備の整った物件が多く、近年の顧客ニーズに合致している。
② 最近の新築物件はファンドによる大規模な物件が多く、規模による管理コスト等を抑えることが出来、家賃を安く設定出来る。
③ 企業が減損会計の導入を機に、地価下落による損失の出た社宅を売却し社員居住者を民間賃貸物件に移行させている。
④ 人口は減少に転じたが、晩婚化、未婚化、離婚の増加、高齢者単身者の増加等、の要因で当面世帯数の増加が続いている。
以上のような要因が埋まる原因であると思われます。
全国的には空き家も増加?
総務省の2003年までの統計(別添)では、全国の空家は一貫して増加いております。今後も、付近にファンド物件が増え、個人所有でやや年数のたったアパートやマンションには空部屋が多くなってくるものと思われます。
今後は?
現時点では新築賃貸物件で資産を運用する不動産ファンドの運用方法は成功しておりますが、今後金利が上昇した場合、或いは別のファンド対象物件が出てきた場合等の要因で、いつまでもこの様な状態が続くとは考えられません。
しかし、私たちもこの機会に今後の対応を考える必要があるのかも知れません。
とまとハウスでは、新たな対応策を家主様と一緒に考えて参りたいと思っております。今後ともご指導とご鞭撻を賜りますよう宜しくお願いを申し上げます。
今後も皆様方のお役に立てる情報をお届け致します。
とまとハウス 代表者 粟野 則夫
宅地建物取引主任者・不動産コンサルタント技能者
ファイナンシャルプランナー・賃貸不動産経営管理士
Copyright(C) tomato house co.,ltd. All Right Reserved.