(平成20年4月号) 第41号
4月は「卯月」で「卯の花が咲く月」です。卯の花は唱歌にある「卯の花のにほふ垣根にほととぎす早も来鳴きて・・・」と歌われ、初夏のシンボルとして愛されております。
今月号では、ユーザーニーズ(入居希望者のニーズ)の設備に関するトレンドについて考えて行きたいと思います。
1) 設備のユーザーニーズ
設備についてのニーズは時代と共に変化してゆくものですが、近年の設備ニーズは急激な変化があり、貸主側にとって常にそれを注視し自分の物件をニーズの高いものにする必要があるかと思われます。
そこで、最新の設備ニーズはどのようなものなのかを探りたいと思います。
2) 引っ越すとしたら欲しい設備とは(単身マンション)
① エアコン 91%
② バス、トイレ別 86%
③ 幅1.8mの収納 79%
④ 室内洗濯機置場 71%
⑤ ベランダ 67%
その他として、セキュリティ、床フローリング、防音、追い焚きバス、インターネット接続料込み、宅配ボックス等
以上はアットホームが大学生より聞いた現状である、社会人より聞いた場合はもっと高い数値が出るものと思われます。
3) ユーザーニーズ変化の一例
20~30代、一人暮らし、男女を対象に「平日の入浴スタイル」を聞いた結果、男性の70%女性の60%はシャワーのみでバスタブには浸からないとのこと。単身者マンションニーズの変化はシャワールームのみでも可能であるとの答えであり、シャワールームとトイレの組み合わせでお洒落な空間を作れば十分対応可能であると思われます。
4)借主と貸主との意識のズレ(需給ギャップ)
ユーザ、オーナーに対する意識調査の結果、築10年経過した物件を古いと思うか?との問いに対し「ユーザー27%に対し、オーナー8%」、又保証人不要制度について「利用したいユーザー60%」に対し「制度を知らないオーナー40%」と意識のギャップがあり、そのことが需給ギャップに繋がっております。
5)最後に
貸し手が借り手に歩み寄る時代、価値観も多様化する中、チョットしたリフォームでユーザーのニーズに応えることができるかも知れません。
特に最近は、セキュリティ、防音、インターネット・地デジ対応等のニーズも高まって来ております。
今後もユーザーニーズの変化には十分に注視する必要があるものと思われます。
いつも紙面の関係で詳細が記載出来ませんが、ご興味のある方は弊社までお気軽にお問合せ下さい。
今後も皆様方のお役に立てる情報をお届け致します。
とまとハウス 代表者 粟野 則夫
宅地建物取引主任者・不動産コンサルタント技能者
ファイナンシャルプランナー・賃貸不動産経営管理士
Copyright(C) tomato house co.,ltd. All Right Reserved.