(20年1月号) 第38号
新年明けましておめでとう御座います、旧年中は大変お世話になりました、本年も何卒よろしくお願い申し上げます。
日本の景気も大企業は好景気が続いておりますが、我々の中小零細企業はその実感がありません。逆に増税、原油高による物価の上昇等、可処分所得が減少し一般庶民にとって大変苦しい台所事情が続いております。
又、大企業、中小企業、個人を問わず全てのものの2極化が急速に進展しております。ご多聞に漏れず土地価格あるいは、家賃においても2極化の傾向にあり、今後の賃貸経営も益々難しい舵取りが求められることになります。
1) 今後のマンション経営のゆくえは ?
日本の総人口は2005年に減少に転じましたが、総世帯数も2017年には減少に転じる予想となっております。反対に住宅総数は増加が続いており「人口は減るのに、住宅は益々増える」と言う逆転現象が続いております。
当然ながら、この様な状況下でユーザーは、より「新しい」「良い設備」「良い間取り」「良い立地」に流れることとなります。
そうなれば、古い物件は空きが増え家賃が減り、家主様の収入が減ることを意味します。
従って、賃貸経営も冒頭記載の通り2極化が益々進展することになるでしょう。
2)その2極化への対策は ?
それでは、2極化が進むのに手を拱いて見ているしかないのでしょうか、又その対策をどのようにしたら良いのでしょうか。
私は、概ね下記の3つの対策が考えられると思っております。
1) ハード面として、建替え、建物の改修等、お金をかけて建物を甦らせる。
2) ソフト面として、入居者満足度の追求、賃貸の方法を変える。
3) 最後の方法として、家賃を下げる方法があります、お部屋の質とその対価でお徳感を与える。
3)対策の具体的方法 ?
上記の具体的な対策として、お金をかければ建物を甦らせることは出来ますが、策としてはお金があれば出来ることであり、賃貸物件を数多く手がけている建築業者であればやってくれます。又、家賃を下げることは最終手段であると思います。
ソフト面において顧客満足度を上げること、或いは賃貸方法を変えてみることは今後大変に重要となってくるものと思っております。
顧客満足度を上げることは多くの方法がありますが、紙面の関係上今回は賃貸の方法を変える点にのみ触れておきたいと思います。
賃貸方法にどのようなものがあるのかを下記に簡単に列挙しておきます。
ルームシェア(フラットシェア・ハウスシェア)、ゲストハウス、マンスリー(ウイークリー・ワンイヤー)、家具付、一時金なし、外人専用、介護付老人用、ペット同居型、季節品・家具収納倉庫等が考えられます。
今後も多くの新しい賃貸方法が考えられ、入居者にとって便利な方法が出てくるものと思われます。
私どもも、新たな貸し方を考案し、入居者にとって、家主様にとって喜んで頂ける仕事をして行きたいと思っております。
今後も皆様方のお役に立てる情報をお届け致します。
とまとハウス 代表者 粟野 則夫
宅地建物取引主任者・不動産コンサルタント技能者
ファイナンシャルプランナー・賃貸不動産経営管理士
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