(平成21年3月号) 第51号
賃貸シーズンの最後の山場がやってまいりました、各家主さまの空部屋の成約状況は如何でしょうか?
何とかこのシーズンで満室にしたいものです。
今月号では、今シーズンの賃貸情勢についてご報告いたします。
ご参考にされ、何かのヒントになれば幸いです。
【今シーズンの賃貸情勢】
世界的な景気後退が実体経済に深刻な影響を与えております。特に今年に入り深刻度が増しているのが現状です。
一方賃貸業界はどうかと言われると、事業用賃貸物件の空室が増加しているのは事実ですが、賃貸住宅業界は世間で言われているほど深刻ではないのですが、影響は出ております。
賃貸業界の売上は年々減少をしておりますが、今シーズンは特に学生層の減少が顕著となっております。原因は個人の可処分所得が減少し支出を抑えるために、実家から大学に通う、或いは通える大学に入る等の理由から下宿をしながら大学に通うのを避けて支出を減らそうとしているのが一番の要因であると思われます。
又、当店にお見えになるユーザーさまの中で、高い家賃のマンションから安い家賃へ変わられるケースが昨年と比べ増加しております。 要するに出来る限り出費を抑えた生活をしょうとする傾向が実情ではないでしょうか。
ユニクロ、ニトリ、楽天等の企業の業績が良いのは、ユーザーが生活防衛の為価格の安いものを買っているからであり、賃貸業界の流れも同じ傾向にあるようです。
【今後の方向は?】
短期的には、徐々に空室が増加するものの、そう大きな変化はないものと思っております。
長期的に見て、賃貸住宅の造りすぎ、人口の減少、消費者契約法が創設されてて以来ユーザーが賢くなり「原状回復問題」から端を発し「敷引き問題」「更新料問題」その他入居者に不利になるところは全て家賃に含まれるとの見解が次々と出され、家主様の利益が減少傾向にあるのが実態です。それに伴い、賃貸不動産業界も収益が年々減少して来ております。
市場原理から言って、時代遅となった賃貸物件は市場から退場しなければならない状況に追い込まれます。その為に長期的対策としては単に部屋を貸すという概念から、賃貸経営という事業として捕らえその経営者として真剣に経営と向い合う必要があります。今後は兼業経営者ではなく「真の経営者」のみが生き残れる時代であると思います。
(家主様に大変失礼な内容を記載致しましたことをご容赦下さい。)
その為には、弊社も微力では御座いますがお力になれればと思っております。
今後も皆様方のお役に立てる情報をお届け致します。
とまとハウス 代表者 粟野 則夫
宅地建物取引主任者・不動産コンサルタント技能者
ファイナンシャルプランナー・賃貸不動産経営管理士
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