(平成22年5月号) 第65号
季節の変わり目であり、寒暖の差が激しい日々が続いております。
体調には十分に気を付けましょう。
【本年繁忙期の速報】
全国賃貸住宅新聞本年度繁忙期の速報によると、本誌が全国不動産業者275社を対象にしたアンケート調査によると、30%の業者が、成約件数が増加又は大幅増加したと回答した。
一方40%の業者が、大幅減少又は減少と回答した、横ばいと答えたのは30%であった。
成約賃料は、大幅下落したと回答した業者が67%に達しており、今年の繁忙期はデフレ経済の大きな影響を受けている事が窺われます。
以上のアンケート調査結果から、増加と回答した業者が30%と昨年対比6.4ポイント増えた、その原因はデフレ経済に対し全体的に取り扱い物件の家賃を減額した事によって成約件数を増やしたものと思われます。
早く景気が良くなる事が望まれます。
4月にとまとハウスセミナーを開催致しました。
今月号ではそのセミナーについての概要をご報告申しあげます。
セミナーのテーマは、「好印象を与える物件イメージ創り」「賃貸マンション客付けの裏技」で行いました。
【好印象を与える物件イメージ創り】
講師として、株式会社朝日リビング・マーケットリサーチ部・宇田川 和寛様よりお話を頂きました。
家主様の最大の関心は、自分の所有する賃貸マンションの稼働率を如何に高くするかであります。即ち、入居者の確保が最大の関心事であります。
しかし、益々厳しくなる賃貸経営の現状において「入居者の確保」は大変に難しいテーマであります。
入居者確保の対応策は色々とありますが、究極の対策は「物件の質を上げる」か「家賃の条件を下げる」かに行きつくものと思われます。
物件の質を上げるとは ⇒ 建替える・リノベーション(最新のニーズに合った物件に仕上げる)・リフォーム(新築物件に近づける)等の対策であります。
家賃等の条件を下げるのも一つの方法ではありますが、入居者の質が悪くなりますので、後の管理が大変になります。
従って、物件の質を高めて行く事は大変に重要な対策であると思われます。
今回、朝日リビングさまでの改装実績・顧客ニーズ合った改装方法・入居者の決まり易いリノベーション・リフォームのお話を頂きました。
その結果、5組の家主様が見学会を希望され、現在順次見学をされております。
第一部のセミナー写真
【賃貸マンション客付けの裏技】
標記セミナーは、私が講師としてお話をさせて頂きました。
このテーマも家主様にとっては最大の関心事であり、大変真剣にお聞き頂き、参考になったとのお言葉を頂きましたことは、何物にも代えがたい喜びで御座います。
さて、セミナーの内容ですが不動産業者の行っている客付け業者の実態を、ありのままにお話しし、客付けの実態を知ることにより、媒介を業者に依頼する場合の技法をわかって頂けたと思っております。
又、現在の客付け業務はインターネットによる来店誘致が大半を占めており、どの様に業者に媒介依頼するのが良いのか、そして来店者をどの様に成約に結び付けるのか、又各業者の社内規定に沿った営業社員への客付け依頼技法、広告料の出し方等々についても来場者様には大変に参考になったとの事でありました。
第二部のセミナー写真
【セミナーを通じた感想】
今回のセミナーで家主様は「入居者確保」に大変な関心がある事を痛感致しました。
現在日本全国で空いている住宅戸数は600万戸以上であると言われており、人口が減少を続ける現状から、今後も大変厳しい賃貸経営が続くものと思われます。その中で、如何に稼働率を上げて行くかは、オーナー様各位の努力次第であるように思われます。
特に、賃貸全般に亘り、常によく勉強し、現状をよく知ることが大切であると考えます。
今回セミナーに参加されたオーナー様は大変に勉強熱心な方が多かったように思います。
孫子の兵法である「敵を知り己を知らば、百戦危うからず」の格言通り、現在の世の中をよく知り、入居者のニーズを捉え、業界の動向を掴み、自分自身の実態をよく知れば百戦しても負ける事は無い。
今後もオーナー様の大切な財産であり、事業物件である賃貸マンションをより良いものとする為に、お互いに研鑽して参りましょう。
今後も微力ではありますが地元の皆様方に少しでも喜んで頂けるよう社員一同努力して参りますので、今後も引き続きご指導ご鞭撻の程何卒宜しくお願いを申しあげます。
今後も皆様方のお役に立てる情報をお届け致します。
とまとハウス 代表者 粟野 則夫
宅地建物取引主任者・不動産コンサルタント技能者
ファイナンシャルプランナー・賃貸不動産経営管理士
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